今そこにある欺瞞と偽善

実は以前の探偵ファイルの女の子の件ね、時間がたって週刊新潮にそれが記事になったのを見てなんとなく気分悪い感じだなあーと思って個人情報がどーのこーのみたいな憂鬱なネタを綴っていたんですが、このニュースの気分見て何となくわかってきた気が。

▽「苦しまれたのだろう」と同業者
 日本養鶏協会副会長だった浅田会長と面識がある同協会理事の中澤廣司京都府養鶏協議会会長は「気丈で協会でも常に指導的な人だったが、大変に苦しまれたのだろう。船井農場での鶏の異常を早く通報すれば天災で済んだのに、人災にしてしまった点が悔やまれる。事実関係を明らかにして、感染拡大を防ぐために協力してほしかった」と残念がった。(京都新聞
yahooニュースより 2004/3/8
関係者に重苦しいムード 浅田農産会長自殺で衝撃と落胆
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040308-00000019-kyt-l26

なんとなく気分として感じていた「早く通報してくれれば良かったのに…」的偽善をやっと言葉にできたかな、とちょっとすっきりした感じなんですが。「if…」、もし、ここできちんと対応したとして、関係者の人々はどっちにしても結局のところ「責任をとれ!!」と過剰に責めて、追い詰めたんじゃないか…みたいな憂鬱さを今回の場合ひしひし感じるんだよね。
仕事だから、プロだから…きっちりとやんなくてはいけないのは当然なんだけど、ずさんと責めるには今回ような天災的要因の場合、ちょっと無理があるような気がする。最近、仕事が辛いという人が多いけど、その多くは案外こういう過剰なプレッシャーと仕事のキャパ、あるいは給料(というと生臭い)のアンバランスさから来ているのかもしれない。
誰だって、「これくらい、大丈夫だろう…」…こんな自己欺瞞はあるのにさ、なんでわかんないのだろうね?
だから…そんなに責めないで。特にその手の商売やっている人。