終ってみれば…

やっと、「もうやめたれよ」みたいな擁護論も出てきてこの話も終了かなと思いますが、今回なんであの三人が叩かれたのかをイチイチ考えてみることにする。
ジサクジエンとかは私には断定しかねるけど、とにかくとくに2ちゃんねらにつつかれる要因になった「弱者の権力」というものをくさいくらいに匂わせてしまい、それも最後までひっぱったのが一番の問題じゃないかと。このにおいというのは、特に70年代くらい以降の『職業左翼』さんがスローガンにしていた「弱いものには〜」という感情に訴えて説得するやつで、この思想がプンプンしていた教師(@日教組…あれって労組以上に強制力あるみたいだね)に叩き込まれて違和感を感じていた90年代がイライラを吐き出せなくなって、その受け皿になってしまったのが1部の2ちゃんねる…いやネットの論調なんだろうな(「一部」といったのはもはや2ちゃんねるそのものも膨大化してて一概に言えなくなっているから)
そして、もはや左翼、右翼という表現自体が形骸化してて、なんか痴呆化した頭で動いているなあというのが3人見てて思ったですな。すでに冷戦なんてとっくの昔に終っているのに。確かベルリンの壁なくなったの15年以上前だぞ。しかもいつのまにか左翼=「情に訴えて泣き落としで嘲弄する悪女」、右翼=「暴力と硬直したロジックで喚くがんご爺」
とこの概念自体、頭の悪いくくりに思えてきているんだよ。しかも、全体のトーンが全共闘青春ビューティフルドリーマーから抜け出せていない感じで、とっくに大人になった子どもには嘘臭いと感じたのかもしれないですな。
ただし、自己責任うんぬんはちょっとピント外れかも。これはもう一つの2人組のほう見ていると解るけど、実際誘拐されるとかなりの精神的プレッシャーはあるわけで、自分が何も出来ない状況下、極限の状態で自己責任うんぬんは無理があるだろうと。これを声高に言うやつはいちど融解(←なぜかへんかんできない)されるがいいさ。
そこまで人間は強くないと思うぞ。