神の領域に入ったテニスの王子様

許斐剛の、不気味な無邪気さ
http://d.hatena.ne.jp/zozo_mix/20041226#1113826413

以前はただの「やおい専」漫画と侮っていたのだが、知らない間にとんでもないことになっていた。要約すれば「三島由紀夫スラムダンクの絵で、忍者武芸帳+聖闘士聖矢してる」という感じ。(車田正美も結構ナルシストだ)しかも、記号論世代のコピーフェイクだから、美形のカタログハウスという戦略でメディア展開していたのだかその過剰さに目も当てられなかった。もっと怖いのは、女子高生に取り囲まれても奇跡的にも許斐さん自身にちっともハーレム感(つまりしまぶーあたりだとその子に手を出しそうなスケベさ)が感じられないということ。これみてなぜか「電波男」の表紙を思い出しましたよ。自分自身にしか酔う事の出来ないナルシストのアルガディア。
Cool時代からこのシトの感覚が本気かネタかずっと考えていた、がコミックの話を聞いて本物の真性基地外ということが判明しました。というか、キャラ萌えしてキャーキャー言ってる腐女子が幸せそうに思えてきた。だって、この漫画もうギャグを通り越してるよ。だって、中学生が普通の高山トレーニング(マラソン選手がやってる低酸素運動ね)しただけで分身できるんだぜ!!昔ならもっとトンデモ特訓してやっとなのに、こいつら、たいした努力も無しで必殺技連打だぞ!!しかもアストロ球団キン肉マンドラゴンボールと違って超人でも宇宙人でもない(設定上、といううより説明がないだけか)普通の中学生なんだよ!!いくらトンデモ展開ありのジャンプでも「リアルなトンデモ」が通用してる時点で奇跡に近いと思いますよ、これは。

斐剛…おそろしい子…

おまけ
id:zozo_mixさんのコメント欄の中で気になったのは「と学会」的視点で漫画等を読んでいる層がいるということ。これってネットやってて漫画好きって人に多いんじゃないのかな。「萌え」ベクトルとは違った「ネタ」読みという新しい漫画の接し方がある気がします。発生時期は梅澤春人「ソードブレーカー」あたりだと思う。