2ちゃんねるは本当に「終わった」のか?

加野瀬氏は、「以前は本当に匿名のほうが強くて、たとえば個人サイトの管理人が2ちゃんねるに対して何か言うというのはすごく危険なことだという認識があった」。しかし、いまはそこまでの感覚はないと言う。2ちゃんねる全体の規模が巨大化し、2ちゃんねるにリンクされても平均で100人来るか来ないかのレベルだそうだ。その一方、個人ニュース・サイトとかにリンクされると1万を超えるという。東氏も、「日本で2ちゃんねるが一番強かった時期というのは2、3年前という印象がある」と言い、さらに2ちゃんねるについての論考がある北田暁大東大助教授も『電車男』を見て、「もう最期だな」と思ったと述べている。電車男は、「2ちゃんねるでなくともできることだし、実際に他のところでも似たようなことはこれからも起こってくるでしょう。それを考えるときに、2ちゃんねるはある意味で『使命』を終えたな」とまで言っている。リアルタイムのニュースについて反応するニュース速報板のようなスレッドではなくて、「純愛」で2ちゃんねるが注目されるようになってしまい、「もう終わった」ということのようだ。

http://blog.a-utada.com/chikyu/2004/12/post_2.html

なんだか毒の抜けた大手芸人をつかまえて「○○の時代は終わった」といっている輩みたいで個人的にはかっこ悪い気がするのは、ダウンタウンのファンをいまでもやっているせいだけではあるまい。使命っていったいなんなんだよ。そういう先駆的な物にたいし何らかの使命感を持たそうとという動き自体が意味のない時代になって久しいはずなのにこれも商売なんだろうなあ。

しかし、最近の2ちゃんねるが今の北野武みたいに丸くなったのは事実なんだが。すでに第4のネットというメディアの最大勢力のパワーを担っているということを証明した感じ。

それよか『電車男』に関しては「世界の中心で愛をさけぶ」等の若者の恋愛傾向がきめ細かな純愛傾向Bに傾斜しているわけであり、セックスレスな愛情を求める傾向に注目しているのは90年代のセックス主義の反動の最高傑作と取れるのは私だけであろうか。