デカダンスなDEATH NOTE

nagisan282005-04-21

DEATH NOTE」という反人間主義
http://d.hatena.ne.jp/uboshi/20050420

いまいちデスノにはまりきれないなあと思ったら、そんな側面があったのか。サスペンスのための人間。ただ推理ゲームの為に配置された駒のごとく動く、人間。てっきりアドベンチャーかと思ったら出来の悪い囲碁だったのね、デスノートって。なんだか「ライト=悪」と呼ぶには冷たい感じがするんだよ、特に第二部に入ってから。WJ第20号巻頭の人員整理というべき「裁き」は、「悪」というよりは、冷酷なリストラに近いものがある。私は反人間主義というよりは超合理的主義だと思うけど。物語としては破綻してるのにノレるのは、強引な合理主義がハイペースな展開にあっているからだと思うんだよ。ジャンプっていうハッタリが効く雑誌というのもデスノートには合っている。
となると、界隈で噂になっている「大場つぐみガモウひろし」説が余計面白く感じるんだよね。ラッキーマンのネームって、まさに神の視点で書いているからね。
あと、コラの面白さに関しては小畑健の達筆な絵と大場の完全に記号化された人物像が、コラージュとして加工しやすいという可能性からきていると思うなあ。同じ小畑絵でも「ヒカルの碁」時代はコラは流行らなかったでしょ。ネームに流れがあるほったゆみの原作ではコマを切り離すのは難しいと思う。
ちなみに今の同人誌は腐女子と萌えのオンパレードだということを付け加えておく。腐女子にとって登場人物ってオナニーのための駒だからさあ、どのマンガでも感情投入(移入じゃないのは自分の思い通りにしたいから)できるといえるよ。