世界の中心で「少年マンガ」を叫んだ和月伸宏

武装錬金、打ち切り、らしいです(2ch情報なんで判断保留ですが)。で。

和月伸宏るろ剣が起こしたことを簡単にまとめると――。

1・作品ジャンルの融合。
2・読者層の融合。
3・商業誌と同人誌の融合。
4・商業作品発表と自己実現の融合。

要するにあらゆる壁を取っ払ってしまった。
ワンピースもその壁が取っ払われたことによって出てきた作品の一つなのだ。
そして、出てきた作品は勿論ワンピースだけではない。
(略)
るろ剣による同人層の掘り起こしが同人作家を商業誌に釣り上げるという
ガンガン系や、各種マニア系雑誌の現在の隆盛に繋がっていることは
充分考えられる。
他にも、あらゆる場に実はるろ剣の影響というのは顕著なのである。
るろ剣、それ自体は、はっきりいえば失敗作だ。
結局、一つの時代を流れて消えた「流行りもの」でしかなかった。
だからみんなブックオフに平気で売ることが出来る。
しかし。
その存在そのものが、ある時代の節目のちょうど中間点にいる。
るろ剣和月伸宏が変えたのか、それとも変わり目にたまたま
るろ剣和月伸宏がいたのか、それはわからない。
わからないが……そこにいたことがすでに価値なのだ。

下手の考え休むに似たる マンガ感想別館「和月以前・和月以後という浪漫譚」和月伸宏
http://blog.livedoor.jp/heta_kan/archives/19281838.html

そして銀魂の人気投票を見てみると、1997年前後から起きている事が今でも学園祭前夜の夢のごとく続いているという、歴史は繰り返す論。個人的に銀魂の話は「同人的」感覚に覚えてしょうがないのよ、なんだかなあ。美味いとは思うのだけどね。確かに。

あと、ワンピ尾田のいいとこ取りは全く別次元の話とは思う。尾田の才能に和月が影響された感があるが、ワンピの世界観は尾田独特のものだ。ただし、和月のアシ経験が尾田の才能を認めてくれるきっかけになったのも否定できないと思うが。

結局、武装錬金和月伸宏が好きなんだといいたいだけなんだけど。
現象で終わらすにはこの作家、もったいない気がするのですよね。少年漫画の行く末に置いて。」