ネットはリアルを越える事が出来るか

いい加減その、「ネットはリアルより下」って考え捨てろよっ……! ある面で優れていて、ある面で劣っていて、似通っている部分もあって、全然違う部分もある、パラレルな土俵の上でやってるんだと俺は思っている。最後に残った問題は富と名声で、この2つを手に入れたいと思う人たちにとっては、相変わらずネットはリアルの下でしかない。つまり、ネットはリアルへの足がかりだと考えることは、富と名声について考えるということなのです。少なくとも現時点においては。
おれはおまえのパパじゃない 2005/5/26 ネットとリアル
http://d.hatena.ne.jp/kowagari/20050526/1117112248

問題はその名声と富が、現在のところリアルからしかやってこないというところなんでしょうが。でもよく考えてみたら、ネットやっている人の最大の欲求は「たくさんの人と繋がっていたい」というのと「わかって欲しい人と関わりたい」という接触願望からきていると思うんだよね。時々起きるネットトラブルの多くは、ネット上のイメージと実際に会ったイメージの相違から起きて絶望するパターンだとか。
最近では、トラックバックで距離感をおいた議論が出来るはずと信じていたが実際は、なんてことはない「お近づきになりたい」コメントの延長線上みたいな使われ方をされているのが現実だ。結局、”たくさんのひととおともだちになりたいな”という願望を何処となく多くのネット者は擁いている。
はてなのサービスにしても、最初はいいなと思ってた機能もいつの間にか、馴れ合いの温床になっている。本当はもっとストイックにクールに行きたいのに、馴れ合いが始まりついにはグタグタになるのがオチだ。いまじゃ、はてな村にはいれば、有名人に会えて富と名声がやってくると勘違いしている層もあるみたいでリアルの足ががりになっているのが現状だ。
この直接的接触願望をどうにかしない限り、ネットとリアルのすみわけというのはかなりの勢いで困難な道だと思う。