割とWEBサイトで構築して作品公開はしんどい

■同人誌売ってる奴ってなんなの?
「みんなに読んで欲しい」
「表現の云々」
ってのが超うそ臭いんだよね。
だったらネットで公開すれば良いのに。
本の形で出したいんだ、とかいう奴もいるけど別にネットに公開した上で本も出せばいい話だろうに。
http://anond.hatelabo.jp/20090306040620

おいらの創作活動っていったら「大昔某ジャンルで本作ってやめてしまったが、とある事情で最近コミティア行って一次創作物をほぼ無料配布で10冊くらい配布して、どこでそれをwebで後悔しようか悩んでる」って程度のしょうもない同人活動です。Pixivの活動もほぼ死んでるし、どうにかしないとって感じですがw
「なんてめんどくさいこというんだ」、のと、「こいつ「とらのあな」とかで販売されてるような大手しか手に取ったことないな、マジでコミケを散策したことねぇだろ」、という印象もってスルーしてました。
「めんどくさい」というのはいくつか意味があって、

1)2次創作など著作権問題の発生しそうな作品の扱い
2)WEBで漫画を公開するには、さまざまな問題をクリアしないといけない(特にアダルト)
3)同人において「かかったコストを回収する」のは商売になってしまうのか

の3つ。
1)に関しては、漫画・アニメ・ゲームのメディアの場合、一次創作者の「好意的黙認」の下でかろうじて成り立っているのは事実。

作品の宣伝になるなどの理由で著作権者が二次創作物を法的手段で規制しようとせず、むしろ歓迎する姿勢を示すことが少なくない。このような「好意的黙認」は許諾と考えてよいとする同人活動者が多く、Wikipediaの「同人誌」の項目でも「事実上の許諾という側面もある。」と解説されている。ただし、「許諾の意思がない場合との識別が困難ではあるものの、」と前置きされているように、「認める」意思がなく単に「黙っている」に過ぎない場合とは、形式上識別することができない。
Wikipedia 二次創作物「許諾と「好意的黙認」」の項目参照

たしかに、同人誌市場を飯に営利目的に走るケースもあって、このあたりは元増田の意見もしかるべきかなあ、とは思う。これはどこまで、一次創作者たちがこの辺をどう考えてるかきっちり意見を表明しておいて、それに2次創作側は準拠したほうがいいのかな、とは思います。そこまで、2次創作関係者は作者の思惑以上に手を広げすぎた、そういう感覚は一応持っています。
3)は…「ならプロと認識されてないアマチュアバンドのコンサートは無料でなければならない」としたらどうよ?道端で歌ってるフォークのお兄ちゃんに10円払うのは趣味の範囲を超えるからだめって話になると思うがどうだろうか。
大体、ほとんどの人は、立ち読みして「この本ならお金払ってもいい」と表現に対する一種のおひねり感覚で本を買っていくわけで。
id:y_arimさんも煩悩是道場でのコメントで指摘してたけど「純粋な趣味」って強調しながら、「「みんなに読んで欲しい」「表現の云々」は嘘臭い」とダブスタな発言してる気がするんだよね。もし後者でみんないるなら、「純粋な趣味」自体存在不能なわけで。その辺おかしい。「純粋な趣味」っていったい何よ?その辺の定義がアマチュア表現=ボランティアって変な感じ。好きでやってるけど別にボランティアじゃないよなあ。評価してくれるならそれなりの声や対価はほしい口で。まあ、お金じゃなくて感想やお土産でもうれしいんですが。

で、本題の2)になるわけだけど、元増田がどの分野で創作してるのかは知らない。マジコンの2次創作問題にふれてたからもしかしてゲームなのかな?と推測するくらいしかない。どうでもいいけどね。
でも、正直言う。
割と漫画メディアとWebは結びにくい。
もし、ブログを更新する感覚で、漫画を更新できると思っていたら、増田は漫画というメディアをぜんぜん理解していない、おろかな消費者だと断言する。
紙媒体の漫画とWEBの漫画ってのはもう違うものと思っても間違いない。
漫画を実際に書いたものにはわかるかもしれないが漫画ってのは見開きで表現する世界である。つまり2pでひとつの表現構造である。
一方多分朝目新聞とかのパロディサイトをみればわかるがWeb漫画というのは1pでひとつのセクションで進められることが多い。一部の4コマ物を除きもう別物なのである。
そのストレスを解消するには、flash等をつかって2p合わせの構成を作り出すか、それが使える専用サイトを利用するしかない。
が、これも結構難儀で、特にアダルトだとサーバやサービスに制限があって、まず公開環境を作るのに手間かかるし、それ以上にさまざまな機器と本物のWEBデザイナークラスの知識、いや、場合によってはそれ以上のものを要求される。これは金銭的コストもそうだが、趣味でやるには勉強時間というか時間的コストがかかりすぎる。絵や物語以外の部分で勉強しなきゃいかんのはしんどい。理想のサイトを目指すには、もう「単なる絵描き」以上のことをやらんといかん。
ゲーム系で言語いじれる人でもCSSとかそういう部分で苦しむ話は聞きますがどうなんですかね。その辺。
あと、個人的に漫画をzipで保存→DLという配布って好きじゃない。p2pで配布してるような気持ち悪さがあるので。そういう消費の仕方で購読してるユーザーが真に漫画読んでくれてると信頼が置けないってのがありますね。たぶん、最後のページまで読んだらゴミ箱に捨てられるんだろう。みたいな気分で。

だから、わざわざ本を作って有明とか出かけるわけです。まだ「紙とペン」のほうがコスト低いって話です。
正直、ニコニコ動画や無料音楽変換ツール等で発表の敷居が下がった音楽創作界を指くわえてうらやましがってますよ。

あー、しんど。それでも、同人誌売っちゃだめ?