割と本気で言語的観点からtwitter投稿を考えてみる

英語のTweetになれちゃってると、日本語のTweetは内容が濃すぎて重い!逆に、日本語のTweetに慣れてしまうと、英語のTweetは軽すぎてつまらないんじゃないかと。多分「Twitter小説」なんかも、日本語のTweet密度だったら可能だけど、英語だとちょっと難しそう。

(中略)

なお、ドイツ語だと、同じことを書くのに英語より余計に文字が必要らしく、ってことは、ドイツ語のTweetは英語よりさらに軽くなってるってことでしょうか。

日本語のTwitterと英語のTwitterは別メディアであることについて@On Off and beyond
http://www.chikawatanabe.com/blog/2009/08/twitter.html

個人的には、「人の数だけtwitterの使い方がある」な考えの持ち主なので、ITコンサル的でちと危険かなと思いつつ、暇なので少し考えてみる。
これで、言語の文化的境界が突破できると面白いかなと。

twitterの使い方のおさらい(超個人的)

まず、その前に個人的なtwitterの使い方のクラスタ

・個人的な妄言やメモをとり続ける(含むブクマ流し)
・大喜利的にネタをかましあい、その中で友情や繋がりをふやす。
・情報を先取りし、いちはやくニュース的に商品やイベントの感想を書く(含むtsudaる

これは2009/8/29の段階での印象なので、秒速的にブームの変わるtwitter情報としては全然役に立たないと思って下さい。
ブクマ流しとtsudaるの間には「ビジネスとして成立するか」のラインがあるのでこういう分け方で。ちなみに「さまざまなめりっと」や「ふぁぼったー」は現状ボーダーライン的存在。
実質、基本的に1番目と2番目の使い方があることだけ頭に入れておいて本題へ。

日本語の情報量と象形的言語の使い方

日本語ってのは、原則的に発音に関するルールがあんまりありません。
てか西洋圏やハングルと違い、東洋圏言語ってのは音声言語よりも記述言語に力を置いた言語体系をもってる感じです。
(ハングルに関しては…だれか韓国知識人研究しろってことで。あの言語は凄く謎)
スピーチよりも、論文的に向いた言語。それが日本語や中国語。
本気に研究すれば、シンボルのルールとかでそうですが、なんか怖い気がするので放置します。

で、140文字の制限。

アメリカのtwitterてのは、思いっきり2番目目的で使われてる傾向があります。
理由は、渡辺さんの言うとおり「英語だと単語に文字喰うから、会話文や短いつぶやき以上の発言ができない」から。

たとえばオイラのテキトーに選んだ発言を英語化しようとすると…

お題のつぶやき
http://twitter.com/not_nagisan/status/3533229060

日本語:ドイツ探索中にアスカ見つけたのでお持ち帰り。(22文字)

英語:Because ASUKA was found while searching for Germany, We made love at home.(84文字)

ドイツ語:Weil ASUKA gefunden wurde, w〓hrend sie nach Deutschland suchten, machten Wir Liebe zu Hause.(92文字)

アスカって何ですか?(写真はイメージです)

オイラの言語能力の限界でドイツ語が怪しいんですが、こんな感じ。
ちなみに翻訳サイトライフハックですが、英語以外の言葉を訳したいときは、まず英語にしてつじつま合わせをしてから翻訳すると本来の言葉に近い形にできるので参考まで。

ラテン語由来の言語なんかだと、ただでさえ単語スペースの存在が必須な上、前置詞とかの存在が文字数を圧迫します。独語とか仏語になると男女名詞の分類がある分さらにややこしい。
その分、日本語はスペースがいらないから多く文章を書けるし、「お持ち帰り」といった曖昧で抽象的な表現ができるのが便利。
英語圏だと、まず「make love」程度の直球が要求される。英語は多人数的に通用しないと困るので、割と表現が鮮明で固定化してる気がします。
(まあ、上品・下品の表現の幅はあるけどね)

「なんか日本語ユーザーの言ってることがわからないんですが、はぴはぴはっぴーって何ですか?」

twitterのブームは秒速(ry 」はおいといて、外国人からすると理解しにくいんだろうなって気はします。
たとえば、秒速で今ブームの「はぴはぴはっぴー」とか、無理して訳すと「lucki,lucki,Lucky!!!!」とかそんな感じか。
まあ、これは唱えたら幸せになりそうなので訳してみたんですが、外国人からすると、「なんてこったい!こいつらクレージーだ!」と思われてもしょうがないコトで盛り上がってる気がします。

いや、いっちまうか。

「こいつら理性ないっすよ!」

オイラ的には「理性なんてないほうが幸せなんだ」派なんで、面白がってみてますが、人によってはついて行けない人もいるとは思います。
てか、自分たちの気分を正確に書こうとすると、アルファブロガーですら「困る」と思うくらい日本人のメンタリティって複雑で表現できない。
「愛と憎の割合が新薬分子式レベルの構成でできてる」といえば数学的にわかってくれるかと思うくらいややこしい。
なんでややこしいかというと、コレを語るのに最低見積もって「ジャンプ漫画30巻程度の物語」が必要なのでめんどくさいたらありゃしない。
どうせ訳がわかんないなら、その場のお祭り気分で定期的にストレスを解消してガスを定期的に抜くか、位の気持ちで1年を暮らす民族なんだ、そんな気がします。

言語的に「濃い」ってのは、そういう曖昧な気分や概念を詰め込む体質なんだよね。
この国の体質が。
これは、2次元メディアの繁栄でもわかるよね。

メディアが違う、のはわかるけど外国の皆さん、どうか見捨てないでね☆(キラッ)

と言い訳なのでした。