ボーダーレスな世の中でなにがプロになるのか

それ以前に、ネット時代にあっては昔ながらのメジャー・マイナーの価値観も大幅に変わらざるを得ないのだと思う。その意味では、実は『ザ・フロッグマンショー』の地上波進出も過渡的な現象だということもできます。実際、ネットだとタダで全世界に発信できるのに、地上波だと夜中のワクでもスポンサーは4000万ほどの電波料を払わなければならんのだそうです。しかも全国ネットではない。
たけくまメモ 2006/4/6 やわらか戦車のラレコさんに
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相変わらず個々のコメント欄は熱いもので、「現代では手塚アニメは一人で作れるのと違うか」とか、「フラッシュがアニメ業界を震撼させる」とか…なんだか本編よりも熱いものがあります。
それはサイトに直接言ってもらう事で省略して欲しいのですが、この辺で思ったのが「プロとアマの技術の境目は?」ってこと。
最近のフラッシュの傾向を見ると下手な5分間アニメよりも面白いです。この面白さはちょっと前のテキストサイトの面白さ(ライトスナックで楽しめる感覚)に近いものがあります。わざわざ時間を合わせてまで見る気にはならないけど、休憩時間には見てみたい、そんな惣菜感覚の楽しみ方が出来る世の中で生まれたフラッシュアニメなんだと思います。
その原因は作る側がライトスナック感覚で作っているから呼応して客が吸い寄せれていく、そんなところにあるんじゃないかと思います。はまり込んでいくのではなくて、空いた空間を楽しませる…受けてるフラッシュはそんな印象があります。
一人で作れるという手軽さ、が生み出したフラッシュに従来のプロであるアニメ・ゲーム業界はどうしたらいいのか。個々で間違えて欲しくないのが、「プロは客を集めるコツを常に考えている」。それで飯をくっているわけだから外すわけには行かないのです。その辺ある意味博打うちの要素があります。でもその技術に自信があるからやっているのであって、その辺の心構えを忘れずに人を集める名作を作って欲しいと思うのです。