音楽界から阿久悠がいなくなったら(仮題)

ミクCDがオリコンランクインして、いろいろ盛り上がってますね。
で、この増田をきっかけにちと面白い話に。

■正直言うと
ミクに限らず、オタ向けの曲ってメロディも去ることながら歌詞が陳腐過ぎて嫌い。
一般人向けの流行りものも大抵は同じ理由で嫌い。あれで『詞がいい…』とか言ってる奴がいるのが気持ち悪い。ぶっちゃけ。

http://anond.hatelabo.jp/20090311170818

まあ、「オタ向けってそもそも子供向けだから単純で明快な歌詞になりがちだよなー」、と思ったら、音楽の歌詞に関する問題に発展してまして。

どっかに記事があったのかもしれんが、今のJ-popと呼ばれる奴は、昔々いた「歌詞を作る専門の人」が抜けた結果に出来た産物だったんじゃないのだっけか。

よく分からんけど、昔は歌詞にも歌詞コードみたいなのがあって、特定の歌詞・音韻のみが「歌いやすい」とか「分かりやすい」という理由で採用されてて、音楽業界全体でもそれが当たり前になってたんだけど、90年代初め?くらいに 小室ファミリーな感じのところから「わかりはじめた myRevolution」*1みたいな英語&日本語交じりの歌詞が流布し始めて、ついでに歌詞にするには拙すぎるようなものまで認められるようになって、結果多様性を持ったのがこれまでのJ-popだったんじゃないかと。

それ以前? ってのもよくわからんのだけどね。
http://anond.hatelabo.jp/20090311171947

カラオケブームの影響もあるかと。
小室ファミリーの曲は意味が無いからどんな場でも歌えて便利だった。
変に意味が濃い歌詞だとカラオケで歌いにくいんだよね。気恥ずかしくて。
http://anond.hatelabo.jp/20090311172329

昔は音符1つに1文字だったのが、サザンオールスターズ(勝手にシンドバット)以降、音符1つに単語を乗っけるようになったという話を聞いたことがある。
http://anond.hatelabo.jp/20090311173024

まあ、打ち込み音楽(やっぱり小室哲也とかが一般化したような気がする)の発達が曲・ノリ優先の音楽方向に持って行ったのかなという私見はあるんですが、実はあんまり音に関して語る資格無いんで音に関しては任せたいところです。
それよりも、びっくらこいたのが「歌詞コードの存在」。
コードって音楽進行のルールかセオリーだよねー、くらいしか知らないおいらですが、歌詞の世界にもそんな物があるのかと。
まあ、歌謡曲→J-popの変化に歌詞の軽視化って関係ありそうですね。
そして、結構歌詞において「桑田佳祐」の位置は重要すぎるんじゃないかと。
現在のJ-popアーティストって割と自作歌詞で歌う人多いですが、その一番先駆けなんじゃないかと。
Wikipadiaでは「それまであった歌謡曲やロックなどのジャンルにとらわれない」とかいてあったけど、もしかしてJ-popのお父さんが桑田さんで、お母さん(音のほうが「お母さん」って感じするので)が小室さんじゃないかとそんな気がします。個人的に。

*1:渡辺美里「My Revolution」のサビの一節。作曲が小室哲哉だったりします。作詞は川村真澄

私と「はてな」の出会い

id:reikonさんのお題においらも乗ってみるか。ということで今日は増田関係なしです。

始まりは「はてなアンテナ」から

もともと携帯サイトコンテンツ出身で、それを見かねた当時の彼にPCを買ってもらったのが2003年の頭。
携帯コンテンツ時代にも基本的なhtml記述は理解していたけど、PC管理になって一番困ったのがこれ。

「「お気に入り(ブックマーク)」を自分のPC以外にも利用できないか?」

なんでかというと、買ってもらう前にも近くの公民館で定期的に無料でPCを使わせてもらっていたので、ローカル以外でもお気に入りのサイトをチェックしたい。そんな気分があったわけです。というか、ローカルのブックマークが使いこなせなかったってのが実情なんですが。
その頃の大手サイトだった今は無き「ヘイ!ブルドッグ」(現在ではid:lovelovedogとして読書日記かいてますが)経由で「はてなアンテナ」の存在を知ったわけです。RSSって食えるの?とおもった時代の話です。あー、これでお気に入り管理できるわーって。
あれは当時のウェブサービスとしては画期的だったと思います。

はてなダイアリー」の魅力

当時おいらは、携帯更新ができるという理由で「cgiboy」の日記機能を使ってたので、個人ネタとしての日記(ブログ誕生直前か直後くらいなので概念を知らない)としては満足してたのですが、だいたいある程度の閲覧者が増えると裏日記がほしくなるんですよね。なんつーか、日記に書いてあることだけがおいらじゃないぞ、みたいな本音と建て前文化的な精神ストレスが。
と、同時に家でPCをつなぐようになってから、「ネットサーフィン」ってことを覚えて、いろんなサイトを趣味で眺めるようになりました。丁度、「侍魂」がネットネタ文化標準と認知されて、類似サイトがごろごろし始めた頃です。結局、残ったのは「ろじっくぱらだいす」だったというオチですが。
その際に、見る基準として大きかったのが前述の「ヘイブル」となんだっけ、有名なテキスト紹介サイトがもういっこあったんだけど名前失念。あと、「迎賓館裏口」か。ま、その辺を足がかりにしていろいろ覗いてました。
で、以外と困った問題が発生。

「インターネットの文は割とカンタンに消えてしまう」

今ではWEB魚拓だのWeb archiveだの消えたログをサルベージできるようになりましたが、結構、管理人が飽きたとかの理由で閉鎖時にログを消すことがあったんですよね。それも個人的日記でうまい文章を書くところほど。
で、テスト的にはてなダイアリーにログを貼り付けてメモ。今で言うところのtumblr的な使い方ですね。当時の立ち上げ動機にも似たような事かいてます。

なんで、はてなから消えたの?

まあ、同時に個人日記用にライブドアだのMovabletypeだのときにはアメーバとかmixiとかに書いてるので割とローペース・マイペースでこの日記を書いてたんですが、メインにしなかった理由に「モヒカン」という言葉に対する嫌悪感があります。
モヒカンってなによ?って方に「アメリカンネイティブ」じゃないほうのはてなキーワードを引用。例によって太字はおいらによるものです。

【Mohican】
一言で言えば「技術原理主義者」(モヒカン族グループのキーワード「モヒカン族」より)。

ネット世界の「原住民」であるが、その思想は極めて近代的。これはコンピュータ・インターネットに早くから触れた人たちに、ソクラテスの時代から続く合理主義などの近代的思想を持つ人たちが多かったことが原因として考えられる。(鶏が先か卵が先か、コンピュータやインターネットの仕様の多くは合理的にできている)

近年インターネットが一般層へ急速に普及し出したことにより、近代的思想を持たない一般人(モヒカン族曰く「ムラ社会」のひと)との間で文化衝突が起きている。
こういう人はモヒカン族

(注1:モヒカン族の中にも様々なタイプがあるため、モヒカン族はこれらの要素が全て当てはまる、ということはない)
(注2:一部誤解が含まれているかもしれないが、モヒカン族の思想に倣い、躊躇なく修正して欲しい)

* 会話中の言い間違いや相手の誤解は指摘するほうが良いと考える
* 一般人から「理系的」と呼ばれやすい

特に、Webに関する考え方では、以下のような思想を持つモヒカン族がいる。
* W3Cの勧告に正しく従うことが合理的であると考える
o 補注:これを強く主張する人たちは特に「W3C原理主義者」と呼ばれる。
* いわゆる「意味と見栄えの分離」を尊重する。
o 補注:これを強く主張する人たちは特に「CSS原理主義者」と呼ばれることがある。
* W3Cの勧告通りの表示をしないブラウザは非合理的だと考える
* いわゆる1バイト系カタカナ・2バイト系英数字・機種依存文字に疑問を持つ
* 「無断リンク禁止」という考えに疑問を持つ
* 「モヒカン族の解説はこちら」の「こちら」にリンクをつけるようなやり方に疑問を持つ
* 「教えて君」の態度に疑問を持つ

モヒカン族の思想

* 原則として発言者の社会的地位を考慮せず、意見の内容だけに注目する
* 馴れ合いよりはむしろ殺伐とした議論を求める
* 誤字脱字等の間違いはただ単に「間違い」と考え、他人の間違いは他意なく指摘し、自分の間違いは素直に認める

モヒカン宣言

1. どんな努力をしても絶対に覆せない事柄を根拠にするな。「差別」という外道に堕ちる。

宣言

1. 発言者の社会的地位を気にせず、言説だけに注目する*1
2. 事実のやりとりに、余計な装飾語はいらない
3. 間違いは、きちんと認めて修正すればいい

モヒカン族5つの価値

校正
間違いを訂正してくれる人を我々は尊敬して評価します。よけいな裏読みをして「人格攻撃している」とは思いません。
共有
アイディアに校正の機会を与えることが生みの親の義務です。「理由が無いけど、これはこれでいいんだ」というエレガントではない開き直りはくだらない。
ツッコミビリティ
校正、反論しやすいエレガントな言説が価値ある言説です。その為には、冗長にならない範囲で、ソースと推論過程を明確化し他へ示します。
全体最適
たくさんの人がハッピーになれるエレガントな方法を見つけた時、我々は最もハッピーになります。
差異
お互いの違いを確認することで、我々はつながります。「自分らにとって良いから他の人にも良いはずだ」とは思いません。

ムラ社会とは

* 反モヒカン族が属しているコミュニティそのもの
* 反モヒカン族が信奉している「前世代の思想」は「ムラ社会文化」と表現する

ムラ社会の特徴

* 論理的に正しいかどうかよりも、周囲にいる仲間であるかどうかを優先して擁護する
* 個人の思考法の違いを抑圧することで均質化して連帯感を盲目的に持つ
* ただ単純に自分の周辺に存在しているというだけの無意味な条件だけで「仲間」と認識する
* 他人との関係を「嫌っている・好んでいる」という基準でしか判断しない
* 他人から単なる事務的な指摘や事実確認をされたときでも「自分のことを挑発しているのか? 嫌っているのか?」と受け取ってしまう
* 自分の趣味の対象に否定的な言葉をかけられると、何の趣味を持っているのかということとその人の評価は無関係なのに「そんな趣味を持っている人はダメだ」という風にバッシングされたと曲解して怒る

ムラ社会の例

* 手作業と苦労が感じられるほど評価する
* 既存の手作業処理をプログラムで効率化して一瞬で出来るようにしたら「そんな楽をしたらダメだ。心が入っていない」
* 修正書類を早々に翌日に持っていったから、誠意?が無いと言われた
* トラブルの根本的な原因に気が付いたので報告したら「その担当者に角が立つから……」と黙殺された
* 興味があるので色々と調べて考えて「もっとこうしたほうがいいのではないか」という意見を提出したら、なぜか「君は私に対する尊敬や誠意が無いね」と解釈された
* 「○○って映画を見たけど面白かったよぉ」「それって宣伝先行のクソ映画でしょ。しかもパクりだし」「ねぇ、どうして私にケチをつけるの?」「えっ? 映画にケチはつけたけど、君にケチはつけていないよ」「ひどい。バカにしているのね」

ムラ社会宣言

宣言

1. 発言者の社会的地位を考慮する。偉い人の失言は大目に見る
2. 内容の前に礼節を知るべし。敬語、修飾語が適切に使われていない文は見るに値しない
3. 間違いを指摘することはその人の人格を攻撃することである。また、真に誤りを犯した場合、どんな謝罪を行っても許されるものではない

ムラ社会5つの掟

校正
間違いを訂正する人は内心人格を攻撃しています。人として尊敬できることではありません。よけいな訂正は慎みましょう。
共有
あなたのものはあなたのもの。わたしのものはわたしのもの。人のものに口を出すのは恐ろしい人です。
マターリティティ
周囲の人を最大限配慮?し、理論よりも何となく心を打つのが価値ある言説です。その為には、過程やソースを表に出さず、優しい言葉のオブラートでくるんで示します。
最適化の放棄
例え非効率であっても、揉め事が起きない方法が一番ハッピーです。
差異
お互いの差異は努力で埋めることが出来ます。自分が良いと思ったことを積極的に人に対して行いましょう。
モヒカン族とは@はてなキーワード
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E2%A5%D2%A5%AB%A5%F3%C2%B2?kid=119725

…「気持ち悪い…」。なんつーか、奇妙な選民意識と優越感がにじみ出るアレ。この言葉がはてなの世界を跋扈した頃から(丁度、病気悪化も繋がってるんだけど)距離を置き始めたわけっす。いわゆる「はてな村民」の気持ち悪さの根源ってここらへんじゃねぇの、って自己分析。当時、喜んで使ってた層に自己統括してほしいとすら思ってますよ。はい。
しばらくは、たまにぽつん、ぽつんとブックマークするくらいの距離感で付き合っていきます。

はてなブックマークリニューアルのころに

まあ、たまに 「twitter仲間探しの道しるべ」にはてなのtwitter部使うくらいのつきあいでのんびりやってた時に、ちと糸柳氏の日記から勃発した荻野くん関連話で「はてブネガコメ」ってものに巻き込まれてしまってしまったらしくてな。あの前後、変な現象起きて軽い(メンヘラにとっての「軽い」って普通の人の1.5割り増しですが)ノイローゼになってました。それまで、はてブが外から見てあー見えるとはわからなかったんですね。今思えば、最初っからブックマークプライベートにしちまえば、ここまではてなーの世界にどっぷりチェックってコトなかったのになあと反省してます。はい。
てか、すごくゴシップな世界になってたんだな。と、ネット引きこもり主義のおいらはびっくらこいてます。
idレベルで、個人情報が飛び交うってどうよ。twitterと連動すればすごいことになるよ、ほんま。

はてなの未来に興味はないけどさ。

はてなの未来とかってのは、ほかのひとにまかせるというかだいたい同じコト思ってるようなので、書いてもしょうがない。
しかし、はてなで自らをコンテンツ化するのに必死な層とは別に、昔ながらの専門分野の記事をまとめ上げたりする層ってのがいるんだよね。しかも、割と高年齢層に。どっちかつーと、個人的には後者の層を大事にしたいと思ってますね。あずまんこと東浩紀氏がはてなにいたのも「インテリジェンスのサロン的つきあい」を欲してたんじゃないかとおもうんだよね。絶望していなくなったけどさ。
自分のコンテンツ化なんて、消費されきったら、誰にも見られなくなるんでどうでもいいし、それをやるならどっちかつーとtwitterでやった方が効率がいいからそっちに専念しろと。
でも、たしかに「サロン的つきあい」を求めるなら今はtwitterなんだろうけど、高年齢層にtwitterって正直しんどい気がするんだよね。twitterの世界って超個人的主義的なところあるから、オーバーフローになってついていけないとおもう。なら、古きよきはてなダイアリーで一生終えてもらった方が幸せかもしれない。他の人力検索とかもおんなじ匂いがする。どんどん進化するだけが、ネットじゃない気がするんで、使い続けるユーザーに対するケアも考えてほしい気はします。

だから、はてなブックマークは嫌われる。(画像過多注意)

けっけっけっ、こういう「精度のいい発言」が時々やってくるから、増田ヲチはやめられないんだよね。
最近のゆるくなった2chはこういう精度の高い批判なくなってきたもんなあ…
そういう「根っからのヲチャ」な私です。

■元増田だけど
http://anond.hatelabo.jp/20090204134209
今までの同じような話題もそうだったけど、みんな何か勘違いしてんだよね。
陰口を叩いているように見えるはてブブコメ(主にネガコメ)が気持ち悪い、いけすかないって言われてるんだと思ってる人多すぎ。

まぁ中にはそう思ってる人もいるんだろうけど、俺が書いた面子は

ソーシャルブックマークというツールをコメントツールとして使って、実質記事とそれを書いた人に対するレスポンスになっていない使い方をする人間が多数いること

に対して気持ち悪いって言ってた。

ネガコメだとか意見表明だとかっていうコメントの内容関係無し。

書いた人に意見を言いたいの?罵倒したいの?誰かに聞いて欲しいの?意見があるなら直接コメントするなり自分でエントリー立てて言及すれば?ヲチしたいならスレッド立ててやれば?なんでソーシャルブックマークのコメント機能使ってみんなそんなことしてるの?何がやりたいの?

ってのが根源みたい。

はてなブックマークってソーシャルブックマークなんだって言う程度の認識だったけど、ソーシャルブックマークとしての利用があまりされてないみたいだし、そういうツールとしては価値がないみたいだね」
「凸するヲチ板住人でもなく、エントリー書いて反応返してくるわけでもない。ツールを全く違う使い方をして自分たちのねぐらにしてる、ねらーとBloggerの半端な融合体っていうか、どっちつかずのなりそこない?」

ってのが全てを表してるのかも。
http://anond.hatelabo.jp/20090205003056

で、「なんでヲチ板住人に見られちゃうのか?」に注目していろいろはてブの構造見てみたわけよ。

上の増田にはてなブックマークをしようとしたときに最初に見る画面です。(個人の保護のため一部モザイク)

この画面、みてて、アレ?どっかで見たことあるな?と思ったんですよ。

(画像サイトは本編と関係ないのでモザイク)
一つの記事に対して野次を飛ばす2chまとめサイトのコメント欄に近いな、と。
割と第3者が見たら、結構きっついな、そういう実感を感じた訳よ。
どうきっついかは、モザイクかかってるこの記事の「ブックマークしてるユーザー」の中身見てもらうとわかるかもしれない。
そして、このコメントに対して、原則的に元記事書いた人は返答することはもう一度このために記事を立ち上げないと無理。どうしても消すには、件のはてなブックマークを禁止する処置をとるか、馬鹿な考えですが「わざわざアカウントを取って片っ端からブックコメントしてる人を非表示にする」とかしないといけない。
これは、「有名税からしょうがないや」という境地に達してないブロガーにはキッツい洗礼だよね。
そして、はてなブックマーカーがそのことに自覚があるかどうかに関して自覚があるかどうか、というとどうなんだろうなあ。

これはおいらのブックマークページの一部。お気に入りにいれてる人に迷惑なんで相当のモザイク掛けてます。
おいらの場合は、「自分と相性のいいブックマーク記事を上げる人」を原則的にお気に入りに入れてそこから追従でつける場合がありますが、個人的な感想いいますと「案外、すでにブックマークされてる人の内容に影響されやすい」です。なるべく、「自分の言葉で書こう」と心がけても、です。すなわち、無意識のうちに、「はてなコミュティの枠で馴れ合ってしまってる」わけです。
これはリニューアル前にはなかったことで、最近個人的に危機感感じてます。かといって、お気に入り機能自体は気に入ってるので解除するわけにも行かない。それなりに参考になる場合もあるしなあ。
上のような不快感は、はてな外のブログから被ブックマークされる側になってネガコメ投げられる立場にならないとわかんないだろうな、そんな感じがします。たぶん、すでにはてなの一部になってる人にはわからない感覚じゃないかと。

『VOGUE NIPPON』3月号「誰も知らない“宮沢りえ”に近づくための100の質問」の第33問「最近関心を持たれたニュースを教えてください。」に対する宮沢りえの回答。

子どもが携帯で他人をいじめるというニュースを読んで、あれは今の時代にしかないニュースだなと思って。いじめはいつの時代もあったと思うけれど、面と向かわないああいうことには本当に怒りを感じますね。面と向かわないということは、自分は絶対痛まないということだから。すごく卑怯な感じがして。

なるほど。いい悪いは別にして、今も昔もいじめはある。ただ、どうせやるんなら、せめて、リアルタイムで本人に聞かれちゃうかもしれないリスクを負った上で陰口を叩くべきだし、殴り返されるおそれも承知の上でブン殴れ。でなきゃズルいだろ。「吐いた唾、飲まんとけよ」どころの騒ぎじゃない。唾を吐いたことすら隠すようなマネをするんじゃないよ、と。「ネットは子どもの精神的な成長を阻害する」と、わかったような、わかんないようなことを言っちゃう尾木直樹なんかより、はるかに説得力がある。

宮沢りえ様、ネットいじめを語る。@三十路でアニメ
http://d.hatena.ne.jp/narima74/20090206/rie

ちょうどいいときに面白い記事が上がってきたので引用したのですが、「これじゃ面と向かわずに野次ってる」と思われてもしょうがないな、とはてブの構造見て思った訳です。この構造では、ブックマーカー側から一方通行ですからね。2chヲチ板住人と思われてもしょうがないな、と。
それをどうとらえるかは、個人個人の問題ですが、こういう見方もあるな、ってことで。

「なんでソーシャルブックマークのコメント機能使ってみんなそんなことしてるの?」

もうすこしこの意味をかんがえてみたいなーと思いますね。

ブログの記事とパブリック性とSBMと生理的気持ち悪さ

■「気持ち悪い」と言われるはてな
知り合いがはてな外でBlogやってんだけど、たまたまはてな内からのトラバがきっかけで自分のエントリーがブクマされていることを知ったらしい。
今までもエントリーそのものはコメントもトラバも殆ど知り合いからいくつかだけ。
で、はてブを見てみると、色んなエントリーに対してよくあるパターンのネガコメやら「俺のほうが物事分かってるぜ」と言わんばかりのコメントが並んでいたわけで。

他のブクマとなんら変わりないから自分としてはいつもの感覚で見ただけだったけど、友人の一言で目から鱗が落ちた。

「気持ち悪いね。意見があるならコメント欄に書けばいいのに。ネットwatch板だっけ?なんかこれと同じようなことしてる2ちゃんねるのスレッドがあるけど、あれの類型か何か?突撃してこないだけマシなのもいるけど、言いたいことあるならコメント欄に書けって言いたくなるようなのも多いね」

はてブはヲチと同じようなものにしか外部の人間には映らないらしい。
別に彼らは隠れてるわけじゃないから、とは言ってみたけど(自分が村民である後ろ暗さから)

「隠れてないのと、id公開して発言している以外で何か違うところってあるの?これってソーシャルブックマークってのは知ってたけど、見る限りついてるコメントってブックマークのためのコメントじゃないよね」

とにべもなかった。
でもって別の知人がはてブ拒否の方法を教えていたのだが、その際に言っていたこと

「自分のところのBlogはブックマークされた数を表示するのがデフォルトで、非表示にする方法が分かりにくかった。最近あれそのものを拒否できる方法をようやく知ったけど、運営にはそのやりかたのアナウンスは一切なし。別のところのサービスだから仕方ないのかもしれないけど、不親切極まりない」

今では彼らの周囲のBlogはあらかたはてブ拒否設定になってる模様。
サンプルがかなり狭い範囲ではあるけど、はてなの外の人間からは今のはてブはそういう印象を受ける代物になっているという一つのサンプルとしては分かりやすいんじゃないだろうか。
近寄るな気持ち悪い、という人種らしい。
(自分の中では、はてな全体が非モテ非コミュのオープンSNSだからなんとなく納得)
はてブに関してはネットwatch板というよりもニコ動と似たような感じ?
再生数とコメント数とマイリスト数がそのまま被ブクマ数。
再生数稼ぎと被ブクマ数稼ぎ。
動画に流れるコメントのような自己主張目的のブクマコメ。
コメント間でのやりとり。
それらははてな内ではニコ動同様に同一のシステム内、コミュニティ内のものだから当然のものとされているけど、外部の人間にしてみれば一方的に自分たちのルール、感覚に巻き込んでくる気持ち悪い人種なんだろう。
回避策が外部ユーザーには大きくアナウンスされていない(自分で調べなければならない)のが一番の問題なんだろうなぁ。

ちょっと前にあったブクマでされていたコメントの数々を見てなんとなくそんなことを思った。

はてなブックマーク - はてはブックマークってあるやん?
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://anond.hatelabo.jp/20090129100326

見てみるとわかるけど、はてなのシステムや機能、それらを利用するはてなユーザーの認識とネットで何かを発信することという話を混同して語ってるものが殆ど。
自分たちがネットにおけるデファクトスタンダードであるとでも思っているわけではないのだろうけども、上記のような問題点の切り分けが出来ない時点で、そうとられても仕方がない。
このブクマされてるエントリー以下のトラバにも、「気持ち悪い」って部外者の感想とか、はてブを使う人間の問題点とかあるし、自分が考えたことや知人たちの言っていた感想や持っているらしいイメージはあながち間違ってもいないのかな、と。
http://anond.hatelabo.jp/20090204134209
(ブクマ回答編→(http://anond.hatelabo.jp/20090204165120

まず、最初に言っておくがはてなブックマークに限らず、SBM(ソーシャルブックマーク)のコメント欄ってのはそもそも「記事に対する付箋」的な意味合いから生まれたものであることをわきまえないといけない。「付箋」というのは、「個人がもう一度その記事を読むためのメモ」なので、個人のバイヤスがかかるのは当たり前。時には批判だったり、もう生理的に腹の立つ罵倒だとしても、「もう一度読むための付箋」なのだからそれをやめろというのは、自分の言論の批判を認めない支配的な考えだとまず釘をさしておく。
というか、そもそもSBMっていうのは、ローカルのブックマークをブラウザ上で管理し自分のPC以外でも参照できるようにできたサービスなので、結構パブリックな要素があったりしますが。そのへんブックマーカーは言葉使いを意識しなくちゃいけないんですけど、かといって「ブックマークするな」はひどい。個人の「ふと見つけた記事をスクラップして家で再読する自由」を奪う行為ってことをわかってほしい。

これは個人の体験談的なミニマムなスタイルのブログでも例外でない。ネットに流れた記事はSNSとかで保護されてない限りはパブリックなものである。それを忘れたブロガーはもうサイト閉鎖してmixiかどっかのSNSで引きこもってほしい。

SBM論に関してはおいらよりもまとまった意見があるのでこっちを参照。

はてブコソコソ問題@煩悩是道場
http://d.hatena.ne.jp/ululun/20090125/1232815377

はてなブックマークが記事を読んだときの感想を脊髄反射的に、あるいはファーストインプレッションで感想めいた事を書く場所として「も」機能しうる。
とはいえ、全てのブックマークコメントが脊髄反射でもなければネガコメであるわけでもない。寧ろfainalventさんがネタとして発言している「ネガコメ5」のようにごく一部の発言である事のほうが殆どではないだろうか
個人的には、はてなブックマークが「脊髄反射ネガコメだらけ」であるように指摘される理由として「何故そう感じたのか」を言葉を尽くして書くのが難しい場所である、というのが大きいように思える。

本当は引用とかも充実してるので全文読んでほしい所なんですが、「はてなブックマークネガコメの巣窟」じゃないってことをわかってほしいのでここを引用。みんながみんな、ネガコメを書いてるわけじゃないのよ。違和感とか気になる部分を後で検証するためにメモってるだけなんだから。

●●って、気持ち悪い…

で、もう一つ問題。これは「はてな」を「2ch」なり「mixi」なり「twitter」なり「アメーバ」なり適当なサービス集団に代替可能なんだけど、ある程度、密度の濃い馴れ合い空間ってのは、興味のない人にとってはあんまり気持ちよくない、いや、気持ち悪い空間だったりするんだよね。

おいらの場合、生理的気持ち悪さの物差しとして「特定の人間だけで、訳のわからないことで盛り上がってて、第三者が介在不能な状態」をすごく不快に思うんだけど、当の盛り上がってる当人達はそんなこと気にせず楽しくやってるわけで。特に、輪に入ろうとして無視とかされちゃうと「もう死のう」とぶーたれて落ち込んでしまうんですけどね。特に自分が苦手な世界や人間が絡んじゃうと、そのアラを探して「あー●●だから、気持ち悪い」と定義つけてどっかのブログやチャットで愚痴ってしまいます。

その気持ち悪さってのは、物差しは違えど、みんな持ってるわけで。これはしょうがない話だよね。
ただ、最近、その気持ち悪さを「正しい」ものとして断じてしまうと、かえって「なんだかなあー」と思うわけで。できた人は黙って「まあまあ」となだめてくれますが、本音の吐き出し場の要素の強いネットはそうはいかず、「気に入らない!」と別のポジションで「気持ち悪さ」を感じた人が愚痴る、そんな光景をずーーーーーーーーっとみてる訳です。

そのへん、2chという空間は面白い物で「スルーしる」とか先に「気に入らない発言を脳内で感じないようにするライフハック」を見つけて荒らしの類やスクリプトスパムをスルーする文化をつくってるのは興味深いものです。でも、内容濃度の濃い増田だと、それをスルーするには割とエネルギーがいるかもしれないですが。(てか、増田も「はてな」の一部なんですけどね)
たしかに、濃厚な馴れ合いとかはてブの共有機能系で結構問題はあると思うんですが(その辺はまた別の人が語ってくれると思うので任せます)、実はその自分たちの属してるグループも気持ち悪いと思うひとはいるんだってこと、そしてネットはそれを思わず晒してしまう傾向があるってことはいっておこうかなと。

まあ、仕事でいわゆる「ライト層」をターゲットに考えて働いてる立場なので、そういうのわかんなくはないんだけどね。

【追加事項】2/5 1:50
「ネットって気持ち悪い…」の例。あなたもそう見られてるかもしれないぞ!

はてなブックマークは気持ち悪い@遥か彼方の彼方から
http://d.hatena.ne.jp/tek_koc/20090204/1233754633

【さらに追加事項】2/5 2:00
それでも、「はてブはいやぁぁぁぁ!!いやなのぅぅぅ!」という方のために。

はてなブックマークを禁止するいくつかの方法(未検証)@聴く耳を持たない(片方しか)
http://d.hatena.ne.jp/rikuo/20090204#p2009020402

最もいい方法は「ネットをやめる」ですが、まあ参考までに。

増田で学ぶtwitter入門講座。

はてなやってるひとは「知ってるよー」な、twitterですが、最近新規に入られた方でとまどってる方も多いようで。
増田の人が改めて解説しています。とくにフォローのルールとかは目から鱗もの。
原則的に「身内で練習」→「読みたい!からフォロー」→「友達つくりたい!からフォロー」の順だとストレスもそんなにないよね、みたいな感じです。友達つくりメインではいるとremove(フォロー解除させられる)とかblock(自分の発言を読ませなくさせる)とかのストレスが大きくなって疲れてしまうからなあ。(体験談)

Twitterのはじめかた

1.Twitterに登録する
2.適当にフォローする(※フォロー:特定ユーザーの発言を自分のタイムラインに流すこと)

 2−1.友人のIDを知っているならそこから
 2−2.普段見ているブログの管理人をフォロー
 2−3.他のウェブサービスの知り合いをフォロー
 2−4.このリストから気が合いそうな人をフォロー
2−5.Twitter検索で自分の好きな作家・アーティスト・アニメ・漫画などを検索、気が合いそうな人をフォロー
( http://pcod.no-ip.org/yats/search?query=&lang=ja )
2−5. ふぁぼったーを見て気に入った発言をしている人をフォロー

( http://favotter.matope.com/ )

※このとき、極端に多くの人をフォローすると相手がフォローを返してくれないことが多くなる
最初に10人ほどフォローしたら、それから後は1日に2,3人までが無難。

3.適当に発言する
4.タイムラインの気に入った発言をふぁぼる(☆のマークをクリック)

5.あとは適当に続ける。followingが30人を超えたらクライアントを入れると便利。はじめは
Twitがおすすめ

( http://cheebow.info/chemt/archives/2007/04/twitterwindowst.html )
6.誰かにフォローされたらメールが届くので、気が合いそうならフォローを返す

http://anond.hatelabo.jp/20090201190506

初心者講座といえばまなめさんのこれが有名なんですが。
こちらでは、tweenを薦めています。

私のTwitterスタイル@304 Not Modified
http://maname.txt-nifty.com/blog/2008/10/twitterlife.html

こちらは携帯でtwitterする「mobiletwitter」や、最新注目キーワードサービス「ばずったー」の情報もあります。
個人的には、macユーザー向けに「P3:PeraPeraPrv」もいれてあげてほしいなと。
あとはまとめページをみながらそのツールにあったものを。

まあどれにしても、クライアントツールは入れておいた方がいいと思います。
なんでかというと、これらのツールを常駐することで、タイムライン(TL)の流れを見ることができて「みんながなにを話してるのか」が見ることができるわけですね。
要するにみんなのチャットというか、発言というか、つぶやきというか、豆知識つーか、時にはレシピや最新ニュースすら瞬時に見ることができるわけですね。もしかして、真の意味でSNS(ソーシャルネットサービス)の名にふさわしいサービスかもしんない。
おいらも最近のニュースの4割くらいはここから情報拾っています。
最新では、オバマ大統領の就任演説を数分早くアメリカの有志が独自で流しているUstream(要するに独自で世界中に中継発信できるサービス)で見たりしてました。

では、よいtwitterライフを。
(my twitter→ID:nagisan)

おまけ(2009/2/26)

Twitterの本

Twitterの本

twitterに関してかなりフォローしてる本が出ました。
多分、mixiとネットショップくらいしか知らないPCユーザーさんにはいいんじゃないかと思います。
上には上がってないソフトとかサービスもいっぱい載ってますで。
つーか、「なんか世間では「bot」ってあるみたいだけど、あたし専用のbotほしいなー」という人には、手取り足取り…とまでは行きませんが、これとある程度の検索を利用すれば作れるんじゃないかと。
…実はおいらも、ほしいです。友達いない自分を自動的に慰めてくれるbot。
あとrubyってなんか気になるけど、いまいち…という人の足がかりとして。

増田ヘッドライン通信

最近、おいらマジで忙しいので、なかなか増田チェックができない状態であります。
…でもこのサイトがあれば大丈夫!

anond9の日記
http://d.hatena.ne.jp/anond9/

通称「匿名で自意識を表現できるのはここだけ!」の増田におけるホットな話題を拾ってくれるのでありがたいです。
よかったら購読あれ。

暇なので、ゴシップ雑誌の表紙を作ってみたよ。

結構画像が大きいので、左に何か開いてるひとは閉じて閲覧推奨です。

はてな村ゴシップ誌を覗いてみた

総力特集:id:hashigotan という生き方
緊急インタビュー!id:tomo-moon 電撃結婚へ至る道のり
密着取材、id:soulfileid:Ubuntu 、その後の顛末
人気連載、id:y_arim の社会を生き抜くコミュニケーション術
新連載!id:pha の「ニートはつらいよ」
id:kanose 村長のありがたい訓辞
人気アイドルグラビア、しなもん会長の昼下がり
おくやみ、今月の脱村した人達
http://anond.hatelabo.jp/20090117134516

これをもとにさらに、id:y_arimの以下のブクマコメントのネタを追加。

y_arim 「id:xevraの心の相談室」「id:manameは見た」「id:AntiSeptic『消毒しましょ!』」などが抜けている。

で。できたのがこれ。

創刊号なのに、連載陣が絶好調だったり、細かいところでなんか違う部分がありますがこれはおいら個人の采配ってコトで。

基本的コンセプトには、ゴシップな「ダヴィンチ」のつもりだったんだけど、いかにも現代のミニコミ誌くさいですね。
修行足りませんわ。
後個人的には「なぜ、あずまんははてなを捨てたのか」とか文系記事もほしいところですが、所詮ゴシップだしまいいやと。

もっと、「俺ならかっこよくできる!」という人募集。

●おまけ
はてな」ってなんですかってひとのために。

「非はてな村人」のための、はてなダイアリーガイド
http://d.hatena.ne.jp/wetfootdog/20080108/p1

追記:別のダイアリーとid:AntiSepticさんを取り間違えてしまった…orzでも、恥さらし記録として、直さない。中の人の情報確認できないしw
(教訓:日記はきちんと確認しましょう)
あと、くねくねついでにいうと「排泄物鍋」はどっちかというと「秒刊Twitter」に詳しいんじゃないかと。(秒刊って紙媒体的に無理)